防カビ剤、代表「イマザリル」という単語はどこで見かけますか?
スーパーで色鮮やかな海外産の柑橘類を手にすると美味しそう!と思いますね。ビタミンたっぷりで身体にも良さそう!なんて思ってしまいます。
遠い遠い外国からどれだけの距離と時間を旅して日本までやってくるのでしょうか。ふと、考えてみたことなんかありませんか?もちろんバナナなどもいっしょです。
この手の果物などには防カビ剤と呼ばれる食品添加物が「ふりかけ」てあります。当然と言えば当然ですね。夏の暑い時などに遠い外国から何日もかけてやってくるのですから。
今回は少しだけ防カビ剤について考察してみます。
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防カビ剤について、イマザリルってグループ名みたいですけど・・・
防カビ剤の代表的なものがイマザリルという薬剤です。なんか、ミュージシャンというか有名なパフォーマーの人たちのような名前ですね。
まずはショッキングな数値をひろってみます。
日本での物流を考えると、九州から東京まで約2日もあれば宅配便などの荷物が届きます。これって簡単にイメージできますね。
さあ、それに流通という仕組みを入れてみます。
九州の農園で獲れた果実・・・その日のうちに出荷されるでしょうか。疑問です。でもギリギリ間に合ったします。・・・1日目だとしましょう。
翌日、農協や物流倉庫を経てそのまま大都市圏の青果市場へ輸送されたとします。(産地出発)・・・2日目です。
3日目もトラックの中で、3日目の夕方、大都市圏に到着しました。
すぐ翌日の朝、青果市場のセリにかけられたとしても、仲卸さんや業者さんが仕入れて、店先に並ぶのは・・・
その日の午前中だったとしても・・・そうです、すでに4日目になっているのです。
国内物流のこのケースなら、防カビ剤の出番はないですね。
だからこそ、東京などの大都市圏だと近隣の農家から朝、それこそ夜が明ける前に収穫したものをその日のうちに店頭に並べるというような商品が求められたりするのだと思います。
もう一つ別の観点からの考察です。海外からの場合、日数と料金はどんなものでしょうか。
日数と料金比較
コンテナなどで運ばれるものと、私たちが通常使うような小包クラスの話では運賃体系や日数などに直接の関係はないかも知れません。
でも、だいたいのイメージはできると思います。
あくまでもサンプル的なものです。悪意はありません。
日本郵便の国際料金です。
個人レベルで1kgの荷物を送った場合の話です。
日本から外国(相手国) | 航空便だと | 航空便(エコノミー) | 船便だと |
---|---|---|---|
日本 ⇒ アメリカ | 約1,900円 シカゴ 5日 ニューヨーク 7日 サンフランシスコ 8日 |
約1,100円 本土各地 約2週間前後 |
約800円 本土まで約2ヶ月 |
日本 ⇒ オーストラリア | 約1,900円 約7日 |
約1,100円 約2週間前後 |
約800円 約2ヶ月 |
日本 ⇒ ブラジル | 約2,500円 9日 |
約1,300円 約3週間 |
約800円 約3ヶ月前後 |
これから何が言えると思いますか。
当然、輸入されるようなモノはロットが大きくなりますから料金体系はまったく違ったものになるのは事実です。
築地市場で仕入れた「マグロ」をその日のうちに香港の日本食・寿司チェーン店へ届けるというような話は別です。
もし、あなたがこういったコトに関係する業者だったらどのようにして費用対効果を考えますか。
消費者の利益と会社の利益(コスト・費用)との板挟みです。
かなりの時間をかけて(相当の距離を)旅してやってくるのだなあ、というのが理解できると思います。
おそらく、数週間という単位だと防腐剤なり、防カビ剤なりが使用されているだろうな、ということも容易に理解できるのではないでしょうか。
数週間とかいう単位でも腐れてもらっては困るからです。
船便と冷蔵船
近年の技術の進歩(保存技術も含めて)などで、長い間ずっと旅することでも大丈夫なようになっているのだろうとは思います。
冷蔵技術の進んだ(冷蔵設備を完備した)船便が使われているのだろう、ということです。
でも、それは船内だけの話です。港や空港までの移動、日本に来てからの市場から地方都市・スーパーなど店先までの移動はどう考えてもトラック輸送だと思います。
防カビ剤、防腐剤・・・などが振り掛けてあって当たり前かな、なんて思いこんでしまうのは私だけでしょうか。
総合的に、すべてのコストを計算する過程で防カビ剤や防腐剤などの費用と、輸送コストなどあらゆるシミュレーション・組み合わせでもって最終的な利益を判断するでしょうね。
その結果として、防カビ剤や防腐剤などの食品添加物が使われているということも十分にあり得るのだと思われます。
外国産のオレンジ・レモンなどの柑橘類、それとバナナ。こういったものには防カビ剤が使用されているのが当たり前、ということを認識しておくだけでもいいですね。
まとめ
防カビ剤・・・少しくらい口にしたからすぐにどうなる、というものでもないかと思います。その安全性はちゃんと計算されているはずです。でも・・・本当なのでしょうか、ということです。人は抵抗力・免疫力、分解能力などに個人差がありますし、それまでに体内に入れてきた化学物質との兼ね合いもあります。ある日突然発症するのが病気であり、症状です。
すべてを拒否するというのは不可能だと思います。それを理解した上で、食品添加物=化学薬品=化学物質が身の回りにあふれているということを自覚した上で、あとは、自分たちがどう判断するかです。